子宮筋腫と手術と入院
退院して自宅療養中です。
忘れないうちにいろいろ書き留めておきます!
手術が決まるまで
2018年の年末。生理が長すぎる…2週間くらい血が出ている(しかも経血っぽくない鮮やかな色)と思ってクリニックを受診。出血の原因はポリープとのことで、その場で処置してもらう。その際に最後に婦人科検診を受けたのが数年前だと確認され、検診も受けさせられる(家に市の婦人科受診券が届いていたのに!それを使えば費用も掛からなかったはず)。後日結果を聞きに行く。かなり大きい筋腫(9cm)と子宮内膜ポリープがあり、場所が微妙なのでMRIを受けることを勧められ、その場で予約を取ってもらう。癌の可能性もあると聞かされる。実はこの時かなりメンタルがキテいて、PMDDかと思っていたので、低用量ピルを処方してもらいたいな~などと思っていたのに、のちの手術とかを考慮すると今回は処方できないと説明されて泣いてしまった。癌かもしれないショックで泣いていると思われ、とても気を遣ってくれて、別室で気のすむまで泣かせてくれた。いい病院…。
MRIの結果を聞きに行き、手術のための紹介状を書いてもらう。(婦人科のある総合病院ならどこでも大丈夫とのことで、宛名のない紹介状だった。これがあとあと面倒なことになった)
家から近い総合病院は3つあり、その中でも一番近いA病院に電話で初診の予約を取ろうとするが「宛名のない紹介状なんてありえない」と電話口で厳しめの口調で言われたので嫌になり、A病院はやめた。(いま思えば、結局3つとも総合受付の人は感じのよくない人が多く、そういうものなのかも…)2番目に近いB病院(大学附属病院)は初診の予約がWEBでできるので、そちらを予約。初診のときは大丈夫だったけど、2回目以降は予約しても4、5時間待ち(かと言って遅く行き過ぎるとその日の受付を終了されてしまう)でとにかくだるかった。最初の先生は感じがよかったが、担当医が変わることになりその先生がとにかく印象が悪くて、手術の予約をするところまで行ったが結局キャンセルしてしまう。
ここでは筋腫の核出手術と子宮内膜ポリープの手術を同時にすることはできないと言われ、まずポリープからということになっていた。それが、できる→できないと二転三転し、次回術前検査をしますから食事をとらずに来てくださいねと言われ、その通りにしたのに結局その日は受診できたのが18時くらいになり(予約は12時とかだった)、時間帯的にその日はもう検査をできない、と言われ不信感が募り、手術の予定を電話でキャンセルした。外来の予約を取り直し日程を再度決めようと受診したのに散々な態度をとられ、もうどうでもよくなりポリープも筋腫もしばらく放置していた。命にかかわるものでもないので、気が向くまで手術しなくていいでしょ、と思っていた。ただ生理が重いだけで、毎月のことなので慣れてしまっていたし。この時の予定では19年5月には手術を受ける予定だった。
入院まで
遅めの夏休みの旅行と生理の予定が重なりそうだったので、ピルをもらいに元のクリニックを受診。この時、筋腫とポリープはどうなったか聞かれ、上記の説明をする。この時の先生がC病院(家から3番目に近いが駅から遠いのであまり考えていなかった総合病院)から来ていた先生だったので、C病院宛の紹介状を書いてもらう。
予約も特に必要ないとのことだったけど●日なら自分ともう一人の常勤の婦人科医がいるからその日に来てよーと言われ●日に受診。この日は土曜日だったので混むかと思ったけど、台風が来ていたのですごく空いていて、待ち時間0で受診できた。(これが2019年の10月ごろ)
ここではポリープも筋腫も同時に手術できるとのことで、それで進めてもらうことにした。筋腫をできるだけ小さくしたほうがいいとのことで、半年間ほど毎月注射を打って生理を止めることに。(このころからメンタルクリニックにも通いだし、精神は安定するし生理はないしでめちゃくちゃ快適だった。)
手術は2020年4月の予定だった。筋腫は核出、もしくは子宮全摘出という方法もあると提示される。(マジで!!取っていいの!!やったー!と思った。)子供を持つつもりもないし、生理は嫌だし、取ろう~と思って全摘出を希望するが、なかなか理解を得られず「もうちょっと考えてみて…」となる。私は人に自分の意見を通すのが苦手なので途中何度か「じゃあ核出でいいです」となったけど、やっぱり生理のない生活が快適すぎて(ミレーナとかもあるけど、100%の確率で生理が来なくなるわけじゃないし)わりと反出生主義者寄りの考えなので、子宮たぶん使わないな~と思って全摘出を強く希望して通してもらった。こんな時(=病気のとき)でもないと子宮は取ってもらえない。
2020年3月ごろは、仕事もフル在宅勤務になり、人に会う機会も激減し、満員電車もなく、自分の時間がたくさん取れ、生理も来ず、メンタルも安定していて、「今が人生で一番いいときだな~」と思って生活していた。こんな風に思ったことは今までで一度もない。ほんとに。
4月の手術予定は新型コロナウィルスの影響で6月に延期に。特に変わりなく過ごす。
入院1日目(手術前日)
午後から病院へ。入院の手続きをして病室へ。窓側の部屋になってうれしい。手首に名前をバーコードの書かれた紙を巻かれる。看護師さん、薬剤師さん、麻酔科の先生、手術室の看護師さん、などが入れ代わり立ち代わり訪れ、いろんな説明をしていった。入院計画書をもらった。CTを取ってもらいに行ったり、婦人科の外来を受診したり、いろいろやることがあった。夕方にはシャワーを浴びて、18時ごろ夕食。ちゃんとおいしかったのでテンションがあがる。となりのおばあさんのいびきがうるさかったけど何とか眠れた。日勤と夜勤の人が交代するときはそれぞれ挨拶してくれる。看護師さんはみんな明るくて、不安を和らげてくれるようでよかったなー。
入院2日目(手術当日)
9:30ごろから手術で、7時以降は飲み物もダメ。手術用の長衣を着て歩いて手術室へ。麻酔の説明をされたりしていた。麻酔科の先生はベテランのおじさんっぽかったけど妙にキャラが立っていて、峰倉かずやの漫画に出てきそうだなと思っていた。手術室では気志團や嵐の曲がかかっていて、なんで?と思ったけど何か理由があるんだろうな…。
気づいたら病室に帰ってきていて、体中にいろいろな管が付けられていた。点滴、ドレーン、おしっこ用の管、足には血栓防止用のポンプ、口元には酸素マスク。寒かったり暑かったり、目にまつ毛かゴミが入っているのか、たまに目が覚めて目を開けると痛くて涙が出てくるが自分ではゴミが取れない…。喉が渇いているけど水も飲んではダメらしく、水を含ませたガーゼをもらったのでそれで口内をぬぐう。長衣を着せられたままなので、はだけたりしているし、パンツではないものを履かされていた(売店で買わされた「婦人科術後セット」の中身だと思う)のでおしりの辺りもごちゃごちゃしていてそれがずっと気になっていた。
この日はあんまり記憶がない。押すと痛み止めが出る、というボタンがあったので押したりしていた。ちょっと吐き気もあったような気もする。この日が一番大変だった。
入院3日目(術後1日目)
普通に朝食が出て驚く(お粥とかじゃなくてパン!)。とても食べられない…。入院中は毎食食事の写真を撮っていたけど、この時だけは無理だった。サラダを食べても味がぼんやりしているし、野菜の和え物みたいなものもなんだかピンと来なくて、パンを少しかじった。お茶が出たので飲んだ。
ドレーンを取ってもらって、私物のパジャマに着替えた。お風呂には入れないので、温めた使い捨ておしぼりをたくさんくれた。
おしっこの管も外されたので、歩いてトイレに行けるようになった。昼ご飯は8割くらい、夜ご飯は完食した。動いたほうがいいのかなと思ったので、トイレに行ったり自販機にお茶を買いに行ったり、点滴棒を連れまわしてうろうろしていた。この日の22時ごろで点滴は終わりだった。痛み止めを頼むと最初は点滴だったけど、途中からは飲み薬になった。
入院4日目(術後2日目)
もうだいぶ元気になっていた。この日からシャワー浴も可。久しぶりのお風呂なのでシャンプーが全然泡立たなくて大変だった。すごくすっきりした。お通じもあった。(快腸なほうなので、お通じがこんなにうれしかったのは初めて!)
食事制限もないので、下の売店でアイスを買って食べた。こんな時なのでいいだろうと思ってハーゲンダッツにした。久しぶりにちゃんと2時間ドラマを見た。
4人部屋で、私以外の人がみな退院してしまったのでカーテンを開けて開放感を味わったりしていた。
入院5日目(術後3日目)
特に書くことがないくらい元気だった。夕方、外来と同じように婦人科を受診した。手術の結果の説明を聞いたり(取り出したものを写真で見せてもらった)、内診したり。問題なさそうなので、予定通り翌日退院できるとのこと。興奮からかなかなか寝つけなかった。
入院6日目(術後4日目・退院)
そわそわと朝から荷物の片付け。保険会社に提出用の診断書の申し込みをしたんだけど、やっぱり受付の人は怖かった。(どこもちょっと殺伐としていて、質問したり、もたつくことを許されない。)看護師さんや病棟のスタッフさんはあんなに感じがよかったのに…。めちゃくちゃ激務なのだろうか。
最後に片付いた病室を見るとしんみりした。帰りにローソンでアイスカフェラテを買って帰った。入院中は麦茶とかでずっとノーカフェインだったのでちょっとうれしかった。
帰宅後荷物を片付けてだらだらしていると、病院のことを思い出してしまった。途中から同室になったおばあさん元気かな、とか、看護師さんたちって日勤と夜勤ってことは12時間勤務なの?すごいなーとか。駅から遠いのにみんなどうやって通ってるんだろ、とか。(寮とかバスとかあるのかな。日焼けしてる人が多くて、アウトドアな趣味の人が多いのかなと思った。やっぱり体力があるんだな。)
入院の時の持ち物について
マグカップ
病院でくれるパンフレットには「湯飲み、マグカップ」とあったけど全然使わなかった。食事の時に出るお茶はプラカップで支給されていたので。私は使い捨てのカップを持参していたけど、普通のマグを持参するなら食器洗い用の諸々が必要では…。割り箸、ストローとかも持って行ったけど必要なかった。(普通にお箸出てくるし、ペットボトルから直接飲むことができたから)
ミニトート
病院内をうろうろするときに使用。婦人科系なのでナプキンを入れたり。自販機で買ったお茶を入れたり。ファスナーついてるタイプだと安心。
自立する箱
ダイソーで買った200円のもの。使わないときはペタンコにたためる。身の回りグッズをポイポイ入れていく。私は無印のメッシュポーチに小分けにしていたので、それを立てて収納したり、歯磨きセットとか、充電器セットとかを入れいた。机(台?)の上が散らからないのですっきりできて、一番持って行って正解だったものかも。
ハードクリアファイル
これも自立するもの。上記の箱に立たせておけるので。コクヨの「カキコホルダー」にしたけど特に書き込まなかった。入院計画書とかを入れていた。
S字フック
入院する前にいろんなブログとかを読んでたら妙に登場率が高かったので持って行った。確かに便利!ベッドサイドの柵にミニトートをぶら下げたり。クローゼットの中にサブバッグをぶら下げるのに使った。似たようなもので、大き目の洗濯ばさみも持参したけど、タオルを干すのに使えたりして便利でした。
ミノン(乳液)
無印のオールインワンジェルを持って行ったけど、これだけじゃ弱いかもと思って、いつも使っているものを持って行った。ベタベタしないのにちゃんと保湿してくれるので好き。ボトルごと持って行ったのでかさばったけど正解でした。
ハンディファン
これは季節にもよるのかな。シャワー浴びた後とかに使ってた。自分では空調を調整できないので、暑がりの人はあってもいい気がする。
延長コード、コード長めのイヤフォン
充電器とか持って行くけど、コンセントがどこにあるのか行ってみるまで分からないので。1.5mくらいのマルチタップで十分だった。
普段Bluetoothイヤフォンなので有線のを100均で買ったけど、1.2mしかないのでテレビを見る姿勢が限られて大変だった。途中で家族がイヤフォンの延長コードを差し入れしてくれた。このためにネトフリ加入してタブレットにいろいろダウンロードしていったのに、全然見る気にならず、いつもならあまり見ない地上波を見ていた。